カラオケ音源があるボーカル抽出は「歌声りっぷ」を使おう!実践編

  • 歌ってみたMIXのフリーVSTプラグイン
   ボーカル抽出

以前にボーカル入りの音源からフリーソフトを利用したボーカル抽出をご紹介しましたが、今回はボーカル入り音源+カラオケ音源がある場合のボーカル抽出についてご紹介。

カラオケ音源がある場合は「歌声りっぷ」で!

以前、フリーソフト4本を利用して、ボーカル入り音源からボーカル抽出する方法をご紹介しましたが、今回はカラオケ音源がある場合のボーカル抽出についてです。

カラオケ音源がある場合は、以前にもご紹介した「歌声りっぷ」を使うことで、ある程度キレイにボーカル抽出を行うことができます。Ableton Live9も活用して実際に私がボーカル抽出している方法をご紹介します。

歌声りっぷはWindows専用のフリーソフトなので、Mac環境の方には参考にならない記事となっております。ごめんなさい。

歌声りっぷの入手方法や操作方法などは、以前の記事をご参照ください。

◇以前の記事◇
簡単ボーカル抽出!フリーソフトでキレイにボーカル抽出できるか試してみた!5本のソフトをレビュー☆その4「歌声りっぷ」

下準備

まずは、Ableton Live9を使って、ボーカル入り音源とカラオケ音源のボリューム調整を行います。ボリューム調整しておくことで歌声りっぷでのボーカル抽出精度が向上します。ただし、歌声りっぷが優秀なので、この作業は飛ばしていただいてもOKです。

ボーカル入り音源をトラック1に、カラオケ音源をトラック2に入れ、トラック2にオーディオエフェクト「Utility」を挿入します。

「Utility」の「Phz-L」「Phz-R」のボタンを押します。Phz-LとPhz-Rは左右の位相反転を行うボタンで、この設定でカラオケ音源が位相反転されました。理論上はボーカル入り音源-カラオケ音源=ボーカルということになりますが、これでボーカル抽出できれば苦労はしません。

vocal-extraction-01

カラオケ音源の位相反転だけでボーカル抽出はできませんが、ボーカルを抜き出して強調させるような効果を得ることができます。ここで、よりボーカルが強調されるようにカラオケ音源のボリュームを調整します。今回はボーカル入り音源に対してカラオケ音源が-0.9dBです。

vocal-extraction-02

画面イメージは-5dB、-5.9dBとなっておりますが、これは私が扱いやすいように-5dBしてから調整いるだけなので、気にしないでください。

調整が完了したら、それぞれのトラックを書き出し(エクスポート)します。これで下準備完了です。

歌声りっぷでボーカル抽出

下準備したボーカル入り音源とカラオケ音源を歌声りっぷで選択し、音質調整「音質優先」「抽出優先」それぞれのボーカル抽出を行います。今回、ボーカル抽出に使った楽曲はボーカロイドの楽曲「FAKING DANCE」です。原曲と聴き比べて、効果を確認してみてください。

■対象音源


■歌声りっぷ「音質優先」のボーカル抽出

歌声りっぷ「音質優先」の設定

■歌声りっぷ「抽出優先」のボーカル抽出

歌声りっぷ「抽出優先」の設定

最後の仕上げ

音質優先、抽出優先で抽出したボーカル音源は、ソロで聴くとノイズが気になります。ただし、REMIXやマッシュアップなどでインスト音源と混ぜてしまえば、然程気になりません。Ableton Live9の「Audio to MIDI」のメロディー変換をしても、十分な精度で変換されます。

そのまま使ってもよいのですが、最後の仕上げをします。

音質優先、抽出優先で抽出したボーカル音源を2つともAbleton Live9へ取り込み、それぞれの音源に対してノイズ処理、EQやコンプなどで調整。ボリューム調整は音質優先の音源を大きめ、抽出優先の音源は控えめに。マスタートラックにもEQやダイナミクス系を入れて調整。などなど、ここは音源を確認しながらの調整です。

■ボーカル抽出最終版

もう少し丁寧に処理すれば更に良くなると思いますが、歌声りっぷだけで抽出した音源よりはキレイに仕上がったかな?と思います。

REMIXを作るとき、ボーカル抽出など地味な下準備はさっさと終わらせて早く混ぜたい!という気持ちになりがちですが、ここで一手間かけておくとREMIXの仕上がりも良く、最終的に満足できる結果につながるのかな?と思います。

最初からボーカルだけの音源が手に入れば最高なのですが・・・

Live9を中心にDTM関連の情報をツイートしています
リプライもお気軽にどうぞ!