Ableton Pushのユーザモードでパフォーマンス!MIDIエフェクトを活用してパッドを光らせよう!Chord&Velocity編
Ableton Pushのユーザモードを活用することでパッドをカラフルに光らせることができます。Ableton Pushのパフォーマンス動画などで見かけるアレです。今回は基本的な設定方法とChord&Velocityを使って出来ることをご紹介。
Ableton Pushでパフォーマンス
Ableton Pushのパフォーマンス動画でよく見るパッドを任意の形に光らせたり、任意の方向に動かしたり。自分でパッドプレイ遊びするときに設定しておくと楽しいですよ!
覚えてしまえば、ユーザモードの設定はそれほど難しくなく、慣れてしまえば、好きなようにパッドを光らせることもできます。
Ableton PushとLaunchpadの違い
Launchpadでも同じようにパッドを光らせるパフォーマンス動画があり、Launchpadの場合はNovation公式動画としてユーザモードの設定が解説されています。しかし、Ableton Pushで同じ設定をしても、同じようなパッドの光り方はしません。
Drum Rackを利用してユーザモードを使った場合、LaunchpadはDrum Rack通りの配置で使えますが、Ableton PushではDrum Rack通りの配置とはいきません。MIDIノートナンバー(音名)の配置が違うのです。
Launchpadの解説動画の前半(縦に4つサンプル配置)と同じようにAbleton Pushのユーザモードでパッドを押す場合は、Drum Rackの設定はこんな感じに。
Ableton Pushのユーザモードを使う
まずは、Ableton Liveの環境設定を確認します。Ableton Pushは接続するだけでAbleton Liveで認識されますが、デフォルトだと環境設定のMIDI Ports設定トラックとリモートが「オフ」になっていると思います。Ableton Pushのトラックとリモートが「オン」になっているか確認しましょう!
MIDIトラックを2つ用意し、片方にはDrum Rackを挿してサンプルを配置します。入出力セクションでDrum Rackを挿していないMIDIトラックのMIDI FromをDrum Rackに、MIDI ToをAbleton Pushに設定します。
これで設定は完了です。Ableton PushのUserボタンを押してユーザモードにし、パッドを押してみましょう!押したパッドが光ればOKです!
MIDIエフェクト「Chord」を活用する!
MIDIエフェクト「Chord」を活用することで、1つのパッドを押した際に、任意の形にパッドを光らせることができます。パッドを光らせる基本技といった感じです。Chordエフェクトを挿すのはDrum Rackを挿していない方のトラックです。間違えないようにしましょう!
押したボタンの左側や下側を光らせたい場合はマイナス数値、右側や上側を光らせたい場合はプラス数値を設定します。
Chordエフェクトは最大6つの設定ができるので、押したパッド+6つのパッドの合計7パッドを光らせることができます。もちろんChordエフェクトを2つ、3つと増やせば、光らせるパッド数を増やすこともできます!
パッドを横方向に光らせる
押したパッド+左側パッド3つを光らせたい場合
押したパッド+右側パッド3つを光らせたい場合
パッドを縦方向に光らせる
押したパッド+上側パッド3つを光らせたい場合
Launchpadは4の倍数を設定しますが、Ableton Pushでは8の倍数を設定します。下側を光らせる場合は、同じ8の倍数でマイナス数値を設定します。
パッドを斜めに光らせる
押したパッド+左斜め上パッド3つを光らせたい場合
7の倍数を設定します。左斜め下を光らせる場合は、同じ7の倍数でマイナス数値を設定します。
押したパッド+右斜め上パッド3つを光らせたい場合
9の倍数を設定します。右斜め下を光らせる場合は、同じ9の倍数でマイナス数値を設定します。
パッドを任意の形に光らせる
あとは、応用的なものです。
押したパッドを囲むように5方向を光らせたい場合
押したパッドの上下斜め4方向を光らせたい場合
押したパッドの上下左右4方向を光らせたい場合
例えば、-2、+16、+2、-16というような設定にすれば、押したパッドの上下左右から2つ目のパッドだけを光らせることができます。応用していけば自由自在にパッドを光らせることができます!
MIDIエフェクト「Velocity」を活用する!
Chordエフェクトを使ってパッドを光らせることができました!しかし、押したパッドは一定のカラーでは光らず、パッドを押すたびにいろいろなカラーで光っていると思います。
パッドを叩いて気が付いた方もいると思いますが、カラーはパッドを叩く強さ(ベロシティ)によって変化しているのです。
Chordエフェクトの後ろにVelocityエフェクトを挿します。
Mode「Fixed」に設定し、「Out Hi」「Out Low」のパラメータを変更することで、パッドを任意のカラーに光らせることができます。
Launchpadは3色カラーでしたが、Ableton Pushでは16128色(?)設定することができます。Launchpadに比べて圧倒的にカラフルなパフォーマンスができますね!
次回はPitch、Note Length、Arpeggiatorの活用についてご紹介します。
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