ミキシングとマスタリングの本についてレビュー!最初の1冊にはエンジニア直伝シリーズがオススメ

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技術的な書籍を読むのことが好きなので、DTM関連の本(楽曲制作に関連する本)もいろいろ読んでいます。ミキシングやマスタリング関連の本を中心に、いろいろな書籍についてレビューを記します。DTMをはじめたばかりの初心者の人には参考になる内容になっていると思います。

技術上達には知識より経験

趣味=読書というわけではありませんが、技術的な書籍を読んで知識を得ることが好きだったります。しかし、その知識が楽曲制作に全て活かされているかと言えば、答えは「NO」です。活かそうという気もあまりないので・・・w

多くの本を読んで知識を得ると、自分の技術が向上していると錯覚してしまいますが、知識と技術は別です。楽器の知識や楽典の知識をいくら学んでも演奏が上達するわけではありません。練習あるのみですよね!DTMをはじめたばかりのころは参考書に頼りたい気持ちもあると思いますが、楽曲制作の技術を向上したいのであれば、本を読むのではなく、ひたすらDAWをイジりましょう!そしてたくさんの楽曲を制作しましょう!私はそう思います。

たくさんの書籍を読んでも知識が増えるだけで技術向上にはならない

稀だとは思いますが、私のように技術書を読むことが好き、技術を高めたいのではなく知識を向上することが好き。そんな人はたくさん本を読んで、そのアウトプットとしてレビューなどを書く→技術向上したい人たちが必要とする本を選ぶときに参考にする。こんな流れができればいいんじゃないでしょうか。

Abletonユーザで初心者向けのオススメ書籍は過去に何度か紹介しているので、今回は特に触れません。

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ミキシングやマスタリングの基礎に

オリジナル曲を作る人もリミックスやマッシュアップなどを作る人も、DTMをひとりで完結しようとすれば、ミキシングとマスタリングは必ず携わることになります。そして同じ楽曲でもミキシングとマスタリングによって完成度が大きく違ってくるでしょう。誰かに頼るとしても、ミキシングとマスタリングの基礎的な部分はDTMユーザにとって必須とも言える知識になると思います。

基礎的な知識を得るのにオススメできるのは「エンジニア直伝! DAWミックス&マスタリング・テクニック」です。一度読んだら終わりという感じもなく、私も何度も見返していますが、読みものとしてもとても楽しめます。ただし、コンプの練習問題やEQのテクニックなどは全てProToolsのもので具体的な数値が記載されています。

ProTools以外のDAWを利用している人には、参考程度の部分も多いですが、基礎的な部分が分かりやすくしっかり書かれているので、この書籍がオススメだと思います。

「エンジニア直伝! DAWミックス&マスタリング・テクニック」ではコラムとしてミキシングが優れている名曲を30曲掲載しています。自分が好きな楽曲をリファレンス曲としても良いと思いますが、このようなミキシングが優れている曲をリファレンス曲にすることで更に技術向上につながると思います。

個人的にEQやコンプなどの設定値だけを多く掲載しているような書籍は初心者にオススメしません。例えば、「スグに使えるコンプ・レシピ」や「スグに使えるEQレシピ」など。コンプやEQの基礎となる部分も記載されていますが、大半のページが設定値を掲載しているだけです。

掲載されているパラメータをいろいろ試すより、リファレンスとする楽曲をベースにEQやコンプを探求したほうが技術向上になると思います。コンプやEQのパラメータが大量掲載されているだけのような書籍の魅力は私には分かりません。

ミキシングのステップアップに

EQやコンプに特化した書籍でオススメできるのは「音圧アップのためのDTMミキシング入門講座」です。書籍の発売前から著者・石田さんのアイオーミュージックで配信している無料メルマガを見ていたので、告知のころから発売を楽しみにしていた1冊でもありました。初心者というよりは、ミキシング経験者に役立つ本になっているので、ステップアップにとても良い書籍だと思います。

「音圧アップのための」というタイトルですが、ミキシングを実践的に分かりやすく解説されてます。結果として音圧アップにつながると構成が素晴らしいと思います。類似する本だと「音を大きくする本」でも音圧アップの手法について書かれていますが、ボリュームが少ないです。内容も読ものとしてサッと読むような構成なので、じっくり取り組みたい!ミキシング練習の参考書が欲しい!なんて人には向いてません。

「音圧アップのためのDTMミキシング入門講座」のステキな点は、練習用として付属する楽曲が『いかにも練習曲』という感じの曲ではないところ。テンポのよい歌もの楽曲なので、飽きずにじっくり取り組めます。物足りなさを感じたのは、ボーカルのディエッサー処理について。ボーカルのミキシングとしてディエッサー処理が重要な要素になると書かれているのですが、コンプやEQほど突っ込んだ内容はなく「ディエッサーを使いましょう」という程度のことしか書かれていないのが残念でした。

あとは、この手の練習本は1~2度読んむと満足感があり、手元に置いて何度も読み返すようなリファレンス書籍にはなり難いですし、読みものとして楽しさはありません。

手元に置いておくような1冊には、やはり「エンジニア直伝! DAWミックス&マスタリング・テクニック」が優れていると思います。あとは、やっぱり月刊誌「サウンド&レコーディング・マガジン」が読みものとして楽しいですね。

プラグインが欲しくなるミキシング本

初心者向けではありませんが「エンジニアが教えるミックス・テクニック99」もなかなか面白い1冊です。テクニック99シリーズは実践的な内容も少しありますが、どちらかと言えば知識向上の読みものという印象が強いです。1ページにTipsを1つ掲載という構成もパラパラ見るにはとても良いです。

ただ、付属CDのTips参考音源はどれも「おまけ」程度の音源なので、メディア無しで書籍の価格を下げてくれたほうが好印象です。現在はテクニック99シリーズは全て電子書籍として販売されており付属音源もダウンロードできるようになっているので、電子書籍での購入がオススメです。

リットーミュージックの電子書籍はKindleの月替わりセールで必ず1冊半額になっています。過去にはテクニック99シリーズや「DTMerのためのアレンジのお作法」、以前にご紹介した「DAWで曲を作る時にプロが実際に行なっていること」などのDTM関連書籍が半額になっていました。今月は「基本5コードを変形!あらゆるギター・コードが身につく学習帳」が半額になっています。

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「エンジニアが教えるミックス・テクニック99」は複数のプラグインが紹介されており、パラパラと何度も見ていると掲載プラグインが非常に欲しくなりますwいろんなプラグインを知りたいという人にもオススメかもしれません。

何度も読みたくなるミキシング本

個人的に好きな書籍が「レコーディング/ミキシングの全知識」です。現役のエンジニアである杉山さんの著書で、内容はレコーディングに関するボリュームのほうが多いですがミキシングについても書かれています。

テクニックというよりは杉山さんの経験などを踏まえたエッセンスが盛りだくさんという感じの内容で、エンジニアの方がこのような内容を書かれている書籍は貴重ではないでしょうか。まさに何度も読みたくなる本です。

私も参考にして取り入れてるエッセンスが複数あります。例えば、パラメータを0.5dB単位で操作するというもの。私の場合は単純に0.1dB単位の違いを耳で聴いても良く分からないだけですがwモニタースピーカーの配置などもマネしたりしています。

前述した「音圧アップのためのDTMミキシング入門講座」の中でもオススメ書籍として「レコーディング/ミキシングの全知識」が紹介されていました。私のような素人が読んでも楽しめるわけですが、内容的にはエンジニアを目指すような人が熟読すると、その素晴らしさは倍増なのかもしれません。

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